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ミシシッピー殺人事件1986年10月31日/ジャレコ/JA-011/ROMカートリッジ/5,200円©1986 JALECO ©1986 ACTIVISION.INC CODE FOR NINTENDO FAMILY COMPUTER 4階建ての船内を歩き回り、証拠品と証言から殺人事件を解決するテキストアドベンチャー。Apple版からの移植だが、ファミコン向けのフレンドリーな設定変更等は一切なく、クリアには複雑に絡み合う人間関係を解きほぐす高度な推理力が要求される。
ジャレコ(12) | テキストアドベンチャー(11) | アメリカ(5) | |
画面はサイドビュー。船内は4層構造で左右に任意スクロールし、階段で上下昇降できる。各部屋に入ると室内に切り替わる。
船内にはチャールズ卿、ワトソンの他に5人の乗客と2人の乗組員が乗船しており、この7人が容疑者となる。各人から様々な証言を聞くことができ、重要な証言についてはメモを取り、そのメモは後で別の容疑者に見せて、新たな証言を聞き出すことができる。
各人は一つの質問に対して必ず一度は丁寧に答えるが、二度同じ質問をすると「すでにいいました」と答えてくれない。また、メモは一度見せるとそこでなくなってしまう。このことがゲームの難易度を格段にアップさせ、しらみつぶしに片っ端からコマンドを実行していくアドベンチャーゲームの攻略パターンをできなくしている。重要な証言を漏らさずにメモし、そのメモを的確に妥当な人物に見せていくことで、乗客たちの複雑な人間関係が明らかになっていく。
また、船内には様々な証拠品が残されている。回収した証拠品は自室に戻り、詳しく調べることができる。
船内には２０を越える船室があるが、中には突然ナイフが飛んできたり、落とし穴が仕掛けられている部屋がある。これらのトラップにかかった場合、チャールズ卿は即死し、ゲームオーバーとなる。トラップの場所は固定なので、あらかじめ把握していれば突然ゲームオーバーになるようなことはない。
船内を歩き回れる自由度の高さから前評判が高かったが、証言のメモ、メモの受け渡しに失敗してクリア不可能な状態になってもそれに気付くことができず、その厳しい設定に音を上げる者が少なくなかった。ゲームのストーリーとしてはよく練られており、推理アドベンチャーの秀作に数えてよいと個人的には思う。
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