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ドラゴンクエストII悪霊の神々1987年1月26日/エニックス/EN-004/ROMカートリッジ/パスワード方式/5,500円©1987 ENIX 冒険の続章は加速度を伴って列島を熱狂の渦へと巻き込んでいく。開発段階から週刊少年ジャンプとタイアップでスクープ的にレポートが繰り返された結果、発売前から話題が沸騰、発売日には全国的に完売となる騒動で、さらに続編となる3ではこれに拍車がかかることになる。前作の基本システムはそのままにパーティー制を導入、ストーリー、全体マップ、移動手段など全てにおいてスケールアップ。謎の最強アイテム「いなずまのけん」「みずのはごろも」探索や福引所の「ゴールドカード」などサブクエストも充実。
エニックス(5) | テキストRPG(10) | 管理人の個人的殿堂(9) | |
ロトの血をひく勇者が竜王を倒した前作の100年後の物語。勇者の子孫たちは3つの国を治めていたが、邪教の大神官ハーゴンによりそのうちの一つ、ムーンブルクの城が壊滅させられてしまう。その早馬がローレシアの王室に届くところからゲームは開始する。プレイヤーは3つの国のロトの血をひく勇者を集め、大神官ハーゴンを討伐する旅へと出発する。
フィールドはトップビューの4方向任意スクロール。城や洞窟などに入ると拡大マップに切り替わる。
ゲームシステムは前作を基本的に踏襲する。プレイヤーはフィールド上を徘徊するモンスターを倒して経験値とゴールドを集め、プレイヤーキャラクターのレベルアップとより強力な武器・防具の購入で強くなっていく。街の人々との会話で数多くの謎を解き明かし、進路を切り拓く。
主人公はローレシアの王子(戦士キャラ・魔法は使えない・最高Lv50)、サマルトリアの王子(戦士と魔法使いの折衷キャラ・最高Lv45)、ムーンブルクの王女(魔法使いキャラ・最高Lv35)の3人。
パーティー制の導入により、プレイヤーは最終的に3人のキャラクターを操作することになる。それぞれの所持アイテムは独立しているので、特に装備アイテムの受け渡しには注意が必要となった。パーティー制はプレイヤーが扱うべきデータが大量になることから、RPGに不慣れなプレイヤーのために、まず1人からゲームを開始し、徐々にパーティー人数が増えていくように配慮がされている。
装備アイテムは基本コマンド「そうび」を使用して装備を行わなければならず、前作のように所持しただけでは装備したことにはならない。これにより複数の武器をシーンによって持ち替えるといった攻略も可能となった。それぞれの装備品にはキャラクターによって装備可・不可が決まっている。
敵モンスターもパーティーを組んで出現する。戦闘はターン制で、各ターンに敵味方全てのキャラクターが一度ずつ行動を行えるが、「すばやさ」を主としたパラメータ要素によりターン内での行動順序が決定する。パーティー制により、回復魔法、アイテムは自分以外に対しても使用することができ、また敵を攻撃する順番についても、魔法系の敵を最初にたたく、炎を吐く敵を最初に全滅させるといった主体的な攻略を実現した。また戦闘コマンドには「ぼうぎょ」が追加され、魔法の効きにくい敵に対しては攻撃力の低い魔法系キャラは防御するなどの戦略が可能である。
戦闘中にHPがゼロになったキャラクターは死亡したことになる。敵パーティー、味方パーティーのいずれかが全滅するまで戦闘は継続する。味方パーティーが全滅すると、最後に復活の呪文をきいた地点から再スタートとなる。
ダンジョン内は特に明かりがなくても周囲を見通せるようになり、これにより前作の「たいまつ」や灯明の呪文「レミーラ」は廃止された。そのかわり、ダンジョン内が通路や小部屋で細分化され、切り替えスクロール式に先を見通すことができる。また「かいだん」コマンドが廃止されたので、ダンジョンの通路は2キャラ分の広さが基本的には確保されており、階段を避けて先の通路へ進むことができる。
「塔」は上方へと広がるダンジョンで、フロア横方向の広さはそれほどなく、上下の階段移動が複雑になっている。外壁がなければ外に飛び降りることができる。飛び降りると必ずダンジョンから離脱しフィールドへと戻る。
徒歩での移動以外に、船が登場する。船は水辺から陸地を運搬できないが、ルーラやキメラの翼を使うとそれに従い最寄の水辺へと移動する。船で海上を移動中はしびれくらげ等の海上の敵キャラ、およびバピラス、ホークマンなど飛空の敵キャラが出現する。川を移動中は周囲の陸地の敵キャラが出現する。船の登場によって移動の自由度は上がったように見えるが、前作がマップ上の陸地の広さを最大限に活用していたことを鑑みると、やや大味になった感覚は否めない。
「旅の扉」はワープゾーンの片端で、入ると別の地点にある旅の扉へと移動することができる。旅の扉は複数存在するが、決まった扉に入れば必ず毎回同じ扉に移動し、移動した先の扉に入れば元の扉に戻る。(終盤に例外あり)
扉を開ける鍵は、扉の種類により「銀の鍵」「金の鍵」「牢屋の鍵」の3種類が必要となった。鍵は何度でも使えるが、「すてる」ことも可能なので注意が必要。「アバカム」の呪文は3種類の全ての扉を開く。
パスワードによるコンティニュー方式は前作どおりだが、扱う情報量が増加したことによりパスワードも長くなり、これを書き間違える可能性が格段に上昇した。
パスワード入力画面のBGMは、牧野アンナの「LoveSong探して」。ペルポイの街にも登場する。
ロンダルキアへの洞窟はとにかく広大で、意地の悪い落とし穴ゾーンや、無限ループの回廊など、当時最難のダンジョンといわれた。
あまりの威力に目が点になる「メガンテ」、強敵をバタバタと倒せてラッキーな「ザラキ」などのネーミングの妙もセンスが光る。そしてそれらがそのままシリーズに受け継がれていくのも、粋というか趣深い。
■管理人の個人的殿堂コメント:
2の全体マップが描かれた縦長のDMが家に届いた時の感動は今でも覚えています。受験勉強そっちのけで、単語帳を使って呪文の効果と消費MPを発売前から覚えてしまったり、今考えればメディアに踊らされていた感はありますが、一つの事件として、大作と対峙した経験は生々しく記憶に残っています。クリアまでに約9日かかったと記憶していますが、ゲームの中で悩み、苦しみ、エンディングを迎えた、純粋にストーリーを堪能できたという点では、シリーズ中最も思い入れの強い作品です。

ドラゴンクエストII悪霊の神々 販促DM第一弾 (提供:管理人)
フィールドはトップビューの4方向任意スクロール。城や洞窟などに入ると拡大マップに切り替わる。
ゲームシステムは前作を基本的に踏襲する。プレイヤーはフィールド上を徘徊するモンスターを倒して経験値とゴールドを集め、プレイヤーキャラクターのレベルアップとより強力な武器・防具の購入で強くなっていく。街の人々との会話で数多くの謎を解き明かし、進路を切り拓く。
主人公はローレシアの王子(戦士キャラ・魔法は使えない・最高Lv50)、サマルトリアの王子(戦士と魔法使いの折衷キャラ・最高Lv45)、ムーンブルクの王女(魔法使いキャラ・最高Lv35)の3人。
パーティー制の導入により、プレイヤーは最終的に3人のキャラクターを操作することになる。それぞれの所持アイテムは独立しているので、特に装備アイテムの受け渡しには注意が必要となった。パーティー制はプレイヤーが扱うべきデータが大量になることから、RPGに不慣れなプレイヤーのために、まず1人からゲームを開始し、徐々にパーティー人数が増えていくように配慮がされている。
装備アイテムは基本コマンド「そうび」を使用して装備を行わなければならず、前作のように所持しただけでは装備したことにはならない。これにより複数の武器をシーンによって持ち替えるといった攻略も可能となった。それぞれの装備品にはキャラクターによって装備可・不可が決まっている。
敵モンスターもパーティーを組んで出現する。戦闘はターン制で、各ターンに敵味方全てのキャラクターが一度ずつ行動を行えるが、「すばやさ」を主としたパラメータ要素によりターン内での行動順序が決定する。パーティー制により、回復魔法、アイテムは自分以外に対しても使用することができ、また敵を攻撃する順番についても、魔法系の敵を最初にたたく、炎を吐く敵を最初に全滅させるといった主体的な攻略を実現した。また戦闘コマンドには「ぼうぎょ」が追加され、魔法の効きにくい敵に対しては攻撃力の低い魔法系キャラは防御するなどの戦略が可能である。
戦闘中にHPがゼロになったキャラクターは死亡したことになる。敵パーティー、味方パーティーのいずれかが全滅するまで戦闘は継続する。味方パーティーが全滅すると、最後に復活の呪文をきいた地点から再スタートとなる。
ダンジョン内は特に明かりがなくても周囲を見通せるようになり、これにより前作の「たいまつ」や灯明の呪文「レミーラ」は廃止された。そのかわり、ダンジョン内が通路や小部屋で細分化され、切り替えスクロール式に先を見通すことができる。また「かいだん」コマンドが廃止されたので、ダンジョンの通路は2キャラ分の広さが基本的には確保されており、階段を避けて先の通路へ進むことができる。
「塔」は上方へと広がるダンジョンで、フロア横方向の広さはそれほどなく、上下の階段移動が複雑になっている。外壁がなければ外に飛び降りることができる。飛び降りると必ずダンジョンから離脱しフィールドへと戻る。
徒歩での移動以外に、船が登場する。船は水辺から陸地を運搬できないが、ルーラやキメラの翼を使うとそれに従い最寄の水辺へと移動する。船で海上を移動中はしびれくらげ等の海上の敵キャラ、およびバピラス、ホークマンなど飛空の敵キャラが出現する。川を移動中は周囲の陸地の敵キャラが出現する。船の登場によって移動の自由度は上がったように見えるが、前作がマップ上の陸地の広さを最大限に活用していたことを鑑みると、やや大味になった感覚は否めない。
「旅の扉」はワープゾーンの片端で、入ると別の地点にある旅の扉へと移動することができる。旅の扉は複数存在するが、決まった扉に入れば必ず毎回同じ扉に移動し、移動した先の扉に入れば元の扉に戻る。(終盤に例外あり)
扉を開ける鍵は、扉の種類により「銀の鍵」「金の鍵」「牢屋の鍵」の3種類が必要となった。鍵は何度でも使えるが、「すてる」ことも可能なので注意が必要。「アバカム」の呪文は3種類の全ての扉を開く。
パスワードによるコンティニュー方式は前作どおりだが、扱う情報量が増加したことによりパスワードも長くなり、これを書き間違える可能性が格段に上昇した。
パスワード入力画面のBGMは、牧野アンナの「LoveSong探して」。ペルポイの街にも登場する。
ロンダルキアへの洞窟はとにかく広大で、意地の悪い落とし穴ゾーンや、無限ループの回廊など、当時最難のダンジョンといわれた。
あまりの威力に目が点になる「メガンテ」、強敵をバタバタと倒せてラッキーな「ザラキ」などのネーミングの妙もセンスが光る。そしてそれらがそのままシリーズに受け継がれていくのも、粋というか趣深い。
■管理人の個人的殿堂コメント:
2の全体マップが描かれた縦長のDMが家に届いた時の感動は今でも覚えています。受験勉強そっちのけで、単語帳を使って呪文の効果と消費MPを発売前から覚えてしまったり、今考えればメディアに踊らされていた感はありますが、一つの事件として、大作と対峙した経験は生々しく記憶に残っています。クリアまでに約9日かかったと記憶していますが、ゲームの中で悩み、苦しみ、エンディングを迎えた、純粋にストーリーを堪能できたという点では、シリーズ中最も思い入れの強い作品です。

ドラゴンクエストII悪霊の神々 販促DM第一弾 (提供:管理人)










































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