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ゴルフJAPANコース1987年2月21日/任天堂/ND-048/シャッター付青色ディスク/ディスクセーブ/3,500円©1987 NINTENDO ネットワーキングを利用したスコアの全国ランキングトーナメントが開催された、青色ディスク第一弾。操作系は旧作「ゴルフ」をほぼ踏襲。ボールを打つのはマリオ(1P)とルイージ(2P)。トーナメントは盛況を博し、直後開催の第二弾となる「ゴルフUSコース」へと引き継がれる。
任天堂(48) | ゴルフ(3) | ディスク青カード(3) | |

プレイヤーはアドレスの方向を左右キーで動かし、使用するクラブを選択(Bボタン+上下)、Aボタン1回目でスイングを開始し、2回目でトップ位置(スイングの強さ)を決定、3回目でインパクト(ボールの回転)を決定する。インパクトは中心でストレート(直球)、中心より早い(左側)とスライス(右カーブ)、遅い(右側)とフック(左カーブ)となる。中心から離れるほどにカーブのかかる度合いが大きくなる。
上を押しながらスイングすると低い弾道、下を押しながらで高い弾道を選べる。低い弾道は転がりやすく、風の影響を受けにくい。インパクトと同時に左右のいずれかを入力するとバックスピンがかけられる。バックスピンの成否は効果音で判別できる。
パター(PT)を選択した場合、インパクト位置は選べず、トップ決定(Aボタン2回目)でスイング完了となる。グリーン上ではパターのみ使用できる。
操作系で旧作「ゴルフ」と異なる点は大きくは2点で、スイングの「スピード」選択が可能になったことと、インパクトの中心幅がクラブによらず一定となったこと。スピード選択はSP2、SP3でスイングすることにより飛距離を伸ばすことができるがカーソルの移動スピードがきわめて高速となり、トップ位置、インパクト位置の決定がシビアとなる。実質、ドライバー(1W)とパター(PT)でしか用途はないが、ドライバーの場合はショットが難しくなりすぎて、ギャンプル性の高いショットとなる。
また、インパクトの中心幅が旧作では飛距離の短いクラブほど広く、まっすぐ飛ばすのが容易なシステムであったが、本作ではドライバーからサウンドウェッジ(SW)までの全てのクラブでインパクトの中心は1目盛りで統一された。これにより攻略上はストレートボールで攻めるよりもスライス・フックを積極的に取り入れてクラブの飛距離計算をすることが重要となり、同時に全てのクラブでよりきめ細かいボールコントロールが可能となった。
コースは全18コース、アウト9、イン9のパー72。コースレイアウトに関してはいわゆる「ゲームならでは」のようなトリッキーさは少なく、全般オーソドックスな印象。風速も9mまでで、そうした難易度の調整は続編の「ゴルフUSコース」と差別化を図ったか。
ゲームはストロークプレイ、マッチプレイでそれぞれ1人用、2人用が選べる。1人用のマッチプレイではコンピュータと対戦する。強さは7段階。
任天堂謹製らしく丁寧な作りでストレスのない操作系だが、後継の「ゴルフUSコース」や「マリオオープンゴルフ」と較べてしまうと、発展途上という印象が残る。
本作の最大の特徴、全国トーナメントの開催は、全国約400箇所の販売店舗に設置された「ディスクファクス」を利用するもので、プレイヤーはストロークプレイのスコアをディスクカードにセーブし、このディスクファクスから任天堂のホストコンピュータにデータを送信できた。送信自体は無料。名前や住所などの個人情報をあらかじめディスクカードに保存しておくが、一度でもデータ送信を行うと変更はできなくなる。データの送信は青色のシャッター付きディスクカード(FSCカード)のみ可能で、黄色のディスクカードへは書き換え購入自体ができない。
データの送信と同時に、ディスクカードには現時点での暫定ランキング等が書き込まれた。暫定ランキングは任天堂のテレホンサービスでも聞くことができた。
(データの送信作業は、店舗の利用客であるところのユーザーは直接は行えず、店員に操作を依頼する必要があった)
(データの送信といっても、専用線のようなリアルタイムでの接続ではおそらくなく、数日に一回程度の定時バッチ処理を電話回線で行っていたものと思われる)
トーナメント開催は1987年2月21日から4月30日までで、後に5月10日まで延長された。
トーナメントの結果は、入力した住所氏名宛てに、順位により色の異なるランキングカードが郵送で通知された。上位100名には記念盾とオリジナルコースが収録されたゴールドディスクが進呈された。ゴールドディスクは101位以下の参加者にも抽選で5000名に進呈された。全国優勝者のスコアは87アンダー(4ラウンド合計)。
インターネットのなかった時代に、通信の持つ可能性をファミコンの世界に提示した記念すべき作品。
本作のほかに、ディスクファクスの通信を利用した青色のシャッター付きディスクカードのタイトルは、「ゴルフUSコース」「ファミコングランプリF1レース」「中山美穂のトキメキハイスクール」「3Dホットラリー」がある。



ゴルフJAPANコース ランキングカード(提供:管理人)















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